基礎控除について思うこと

お仕事雑記

令和2年の確定申告より、所得税の基礎控除は38万円から48万円(所得が2,400万円以下の場合)に引き上げられ、所得が2,400万円超の場合、所得税・住民税の基礎控除額は段階的に引き下げられ、所得が2,500万円を超えると0円となりました。

多くの国民にとってはあまり関係ない話かもしれませんが、上記に該当するクライアントの確定申告を行っていると、この制度にはちょっと違和感を感じます。

多くの控除には理由があって控除されていると思いますが、この基礎控除だけは何ら条件なく控除されるというのが従来の制度でした。

いわば最低限かかる生活費程度は非課税にしてあげますよ(可処分所得を考慮してあげますよ)みたいなイメージで考えられていた方も多いと思います。

ところが急に、所得の高い人は基礎控除は使えませんという税制になると、人権をないがしろにされているように感じる人もいるようです。

所得の再配分は必要だと思いますが、基礎控除が適用されるかどうかを所得によって変えるのは違和感があります。

基礎控除が使えないレベルの国民はかなり少数かもしれませんが、個人的には現行制度は理解しがたく、従来通りの基礎控除制度(所得関係なし)に戻してほしいなと思います。

ではでは~、岡山の税理士のブログでした(^_-)-☆