先日、大手モーターメーカーのニデックは、岡山に本社のある工作機械メーカーのTAKISAWAをTOB（株式公開買付）により買収すると発表し、たった数日でTAKISAWAの株価は瞬く間に急上昇しました。
最近こういったケースの株式譲渡益に対する所得税の申告漏れ事例が多いので注意が必要です。
TOB成立後に、上場廃止になりますので、買付者などに買い取られた場合は、上場株式の譲渡ではなく、証券会社を通さない相対取引になってしまうため特定口座内での損益計算はされません。
そして、他の上場株式の譲渡所得との損益通算や繰越控除が出来ないため、TOBで譲渡益がでた方は、想定外の納税が発生がある場合が考えられます。
意図的に申告漏れという方は少ないと思うのですが、特定口座内で完結していると勘違いして申告漏れしている人は結構いるのではないでしょうか。
TAKISAWAのTOBがどのようになるか分かりませんが、もしTOB成立して譲渡益が出た方は注意しましょう。
ではでは～、岡山の税理士のブログでした(^_-)-☆