「今はリスキリングが盛んに言われていますが、それよりもアンラーンこそ求められているのではないでしょうか」。
作家の五木寛之氏が日経新聞のインタビューで「人生100年時代」について語った言葉です。
リスキリングは新しい仕事のために必要な知識や技術を学ぶことで、アンラーンとは通用しなくなった知識や考え方を取り除くこと、とでもいえばいいでしょうか。
90歳を超える五木氏は、50歳の頃に仏教を学び「他力」という考え方を知って「自分が百八十度変わったように思います」と語っていました。
「こうやったから成功した」「物事はこうあるべきだ」。
人にはそれぞれ自分の考えがありますが、それらが普遍的なのか、時代によるものなのか、どうしてそう考えるようになったかを振り返ることはあまりないかもしれません。
思考の棚卸しをして思い込みから解放されれば、自由な目で物事を見ることができそうです。