部下への助言、むやみに絡んでいませんか?

経営・時事

入社して4ヶ月。

新入社員もそろそろ緊張がとれて、職場になじんでくる時期ですね。

上司や先輩として「教育的指導」を行う場面も多いと思いますが、新人を相手にするのは「やりにくいなぁ」「疲れるよ」なんてぼやいていませんか?

失敗や要領の悪さにイラッとくることはあっても、そこは大人の余裕でスマートに助言や指摘をしたいものです。

メールのやりとりでも、アドバイスのつもりが説教になってしまわないよう気をつけましょう。

助言や忠告も「くどい・長い・しつこい」はNGです。

説教メールにありがちなのが「そもそも」「もとはと言えば」「だから、言ったじゃないか」という、過去にさかのぼって相手を責めるフレーズ。

助言として本当に必要なのは「今、どう対処するか」であって、済んだことを取り上げていても前へは進みません。

アドバイスや間違いを指摘するときは、相手が受け入れやすい表現を心がけましょう。

「~すべき」と頭ごなしに決めつける表現もNG。

「もっと積極的に提案すべきだ」といった強い調子の表現は、相手を委縮させるだけです。

「先輩に頼ってばかりではなく、自分からも積極的に取り組んでみましょう」と婉曲に導くことが大切です。

日頃のメール対応についても、忙しさにかまけて適当に返事をしてやり過ごしてはいませんか?

部下や後輩からの提案や意見に「やってみれば」「部長に聞いてみたら」という返答は不親切。他人事のようにあしらうのではなく、良い内容であれば「良い提案ですね。

早速、取りかかってみましょう」と背中を押し、今ひとつの内容であれば「○○を詳細に示せば、もっと分かりやすくなるのでは?」と改善点を具体的に示します。

「別にどっちでもいいんじゃない?」というどっちつかずの対応もいただけません。

「どっちでもいい」は「どうでもいい」と言うのと同じ。

面倒だからとぞんざいな対応をせず、AかBかをきちんと選択したうえで「A案の方が具体的で分かりやすいですね」と理由を添えると、相手もなぜAという選択なのかを理解できます。