成功している経営者は、経営を数字で捉えて、日々活動して、実践したのちに、感謝の心をもつて「現在の会社になったのも、誰かのおかげさま。自分は運が良いのだ」とおつしゃる方が多いです。
また中には「自分の運を良くするために、運気アップのものを身につけて、吉方位も調べて、良い運がめぐってくるのを待つているんですよ!」という方もいらっしゃいます。
「運」という漢字の意味は、ひとつは自然の運(めぐりあわせ)。
でも、もうひとつのほうが主たる意味で、それは「はこぶ」ということなのだそうです。
つまり、自然に任せるだけではなくて、自らが行動して物事を運ぶ。
そうしてこそ、初めて運気がめぐってくる。
確かにそう考えたほうが、待つより早そうです。
とあるセミナーで受講していた70代の経営者が、「私には、あなたの話は必要ないと思います。先日、別のセミナーで『会社を成功させるには、まず、 トイレの掃除をすること』と教わりました」とおっしゃっていました。
「トイレをピカピカにすると運が良くなって、経営が上手くいく」と以前別の講師がおっしゃったとか。
そして「2025年の運がパワーアップする食べ物は、焼肉やハンバーグ!」「毎日の占いで、運気アップの食べ物が出てきたら、探してでも食べに行く!」と周りの方におっしゃつていたのを聞いて、その会社の社員たちは、大変だろうなぁと思いました。
そこにあるのは「運を上げる道具としての食べ物」という気持ちであって、生命をいただく感謝の気持ちがないように思えます。
さらに「私はトイレを磨きますから、あなたとどちらの売り上げが伸びるか楽しみですね」と言われたときには、この方は運もウンも尽きたものだと感じてしまいました。
世の中、いろいろな方がいらっしゃいますね。