フルコミッションについて教えてください

経営・時事

Q:ネイルサロン個人事業経営者

個人でネイルサロンを立ち上げて3年が過ぎました。

現在はスタッフ5名に、基本給に加えて毎月の売上高に応じた成果給を支給しています。

ところが先日、一番成績の良いスタッフからフルコミッションへの契約変更を申し込まれました。

このような申し出があった場合には、どんな点に注意が必要でしょうか。

A:社会保険労務士

個人の能力や働きが業績に影響する職種では、歩合制が採用される場合があります。

成績を上げれば収入も上げることができますが、給与が変動し収入が安定しないデメリットもあります。

「フルコミッション」とは、完全に成果に応じた支払いを行う制度のため雇用ではなく業務委託や請負契約となります。

労働基準法は「出来高払制その他の請負制で使用する労働者については、使用者は労働時間に応じ一定額の賃金の保障をしなければならない」と定めており、労働時間に応じた一定の賃金を支払うように求めています。

また個人の成績や売り上げを重要視するとチームワークは悪化してしまいがちです。

少人数の職場では互いにフォローする場面は多いですし、仲間が困っていてもお構いなしという風潮が生まれないようにするためにも導入は慎重に考えたほうがよさそうですね。

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