デジタル化のバランス

経営・時事

タイトルの通りなのですが、効率化やデジタル化をどこまで進めるか頭を悩みますね。

世の中の流れというものはあるのでしょうが、中小企業の経営においては世の中の流れを読みつつバランス感覚をもった経営が必要です。

先日、とある会社の給与計算をしていて、給与明細のWEB化をお勧めしたところ、「いや~、給与明細くらいはやっぱり手渡ししたいよね」と言われました。

確かに社員が1,000人の会社であれば手渡しは非効率ですが、社員が10名の会社においては非効率以上に感謝の気持ちを伝える手段としてアナログ手法も納得する点があります。

請求書の電子化提案を行った際にも、別の会社の社長から同様の趣旨の発言がありました。(紙で送ることで感謝の想いを強く感じるそうです。)

紙で送ったり手渡しするという行為に全く意味がないわけではありません。

効率化を追求するあまり、心のつながりが希薄になるケースもあるのでしょう。

ただ、電子化や効率化は避けれませんので、非常に悩ましいです。

結局心のつながりを向上させるために別の手法を新たに行うようになったりして、そのことが逆に非効率になっては本末転倒です。

仕事に対する意識が人それぞれ違うので何とも言えませんが、人生の大きな時間を仕事に使うからには、満足度の高い仕事を行うことが重要なんだと思います。

そういえば、国税の納税も電子申告を行っていると原則納付書が郵送されなくなりました。

効率化のためにキャッシュレスしなさいということなんでしょうが、納付書を使うと「こんなに税金を支払うんだ・・・」と納税意識をより感じるケースもあります。(もしかしたら納税意識を弱めるためのキャッシュレス?)

国税の納税は、統計情報によるとまだ半数以上が金融機関等の窓口で納付しているようなので、いきなり納付書が送られないようになったのは、ちょっと強引な感じもします。

納付書の発送取りやめは、最低でも過半数以上がキャッシュレスになるようになってから行うべき手法に感じました。

話があちこち行きましたが、デジタルとアナログの経営バランスは非常に悩ましいです。

ではでは~、また次回のブログにて(^_-)-☆