タイムカードの活用方法について教えてください

経営・時事

Q:衣料品小売店経営者

衣料品の小売店を経営しています。

始業・終業時刻の把握のためタイムレコーダーを設置していますが、タイムカードの打ち忘れが多い者、勤務開始時間前に打刻する者、始業時刻ちょうどに打刻する者などさまざまです。

タイムカードの記録と実際の労働時間との関係をどのように考えたらよいのでしょうか。

A:社会保険労務士

現在では紙のタイムカードを使う従来型のほかに、スマートフォンやICカードによる記録方法も利用されるようになりました。

しかし記録方法が変わっても、記録した時間と実際の労働時間との関係については、2017年1月20日策定の厚生労働省ガイドラインにより以下の判断が示されています。

「使用者は、労働時間を適正に把握するため、労働者の労働日ごとの始業・ 終業時刻を確認し、これを記録すること」。

そしてその記録の原則的な方法として「使用者が、自ら始業・終業時刻を現認することにより確認し、適正に記録すること」。

記録方法としては「タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録等の客観的な記録を基礎として確認し、適正に把握すること」です。

なおタイムカードの活用に関する手順やルールは社内規則に明確に定めておきましょう。