会社の廃業と清算

経営・時事

後継者・跡継ぎがおらず、さらにコロナの影響もあって会社を廃業をされる方が増えている印象です。

特に借金が増える前に、廃業を選択される方が増えています。

会社を廃業する場合は、債務超過の場合は破産手続き等、そうでない場合は通常清算手続きを行いますが、以前より通常清算の方が増えている印象です。

通常清算の場合の流れは以下のようになります。

①株主・従業員・財務内容の確認

②従業員の合意退職・解雇などの確認

③株主総会の解散等の決議

④解散等の登記

⑤税務署等への解散の届け出

⑥社会保険の届け出

⑦債権申出の公告、個別催告

⑧財産目録等の作成

⑨株主総会での財産目録等の承認

⑩解散日に終了事業年度の確定申告

⑪現務の結了、財産換価処分、債権の申し立て等

⑫債務の弁済

⑬最終事業年度の確定申告

⑭残余財産の分配

⑮決算報告の作成

⑯株主総会での決算報告の承認

⑰清算結了の登記

⑱税務署等への清算結了の届け出

⑲清算人は帳簿書類を保存する

費用は登記の際の登録免許税・官報掲載費用等で10万円弱、弁護士・司法書士・税理士等へ依頼する場合はその費用が掛かりますので、数十万円程度を見ておくとよいようです。

法人設立費用の逆向きの手続きなので、法人設立時の費用くらいは最低限かかると考えておくとよさそうですね。

但し、①~⑲までの期間は債権申出の公告等2か月以上かかるものもあるので、法人設立とはその点などは異なります。

 

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